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ユネスコの活動と世界遺産

ユネスコ総会で1972年に採択された「世界遺産条約」(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づいて、に登録されたものを世界遺産といいます。

では、その「ユネスコ」とはいったいどのような機関でしょうか。どのような活動を行っているのでしょうか。

、ユネスコの理念、目標が世界遺産をめぐる活動の根拠となっているのですが、それはどのようなものなのでしょうか?

ユネスコ(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)と表記します。その頭文字をとってUNESCO、とは、「国際連合教育科学文化機関」のことをいいます。

国際連合の経済社会理事会の下におかれる、国際連合の専門機関です。本部はフランスのパリに置かれています。


教育、科学、文化の発展と推進を目的としています。1945年に採択された「国際連合教育科学文化機関憲章(ユネスコ憲章)」に基づいて1946年に設立されました。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章の前文より)

には、教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返してはいけない、繰り返さないというユネスコ設立の目的とその精神を明確に示されています。

ユネスコは、その活動において重点的に推進される目標として次を挙げています:

●「万人のための基礎教育」
たとえば、義務教育の普及や識字率の向上のための活動が行われます。

●「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」

世界文化遺産に関する活動は、この目標について実施されています。

具体的には、
1.世界の記憶事業(歴史的記録遺産を保全する活動)です。
2.文化手要請条約の採択、および
3.世界遺産の登録と保護、


日本は、1951年にユネスコに加盟しています。これは、国際連合への加盟が認められた1956年より早い加盟となっています。

加盟国は191カ国、2006年7月現在。準加盟国は6を数えます。各国の高い関心を集めています。

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世界無形遺産とは、世界的な価値のある無形の文化財

「音楽、演劇、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いもの」日本の文化財保護法は、を無形文化財としています。「重要無形文化財」としては、そのうち重要なものを指定できると規定しています。

たとえば、「備前焼」といった工芸、「人形浄瑠璃文楽」、「能楽」といった芸能です。

世界中には、これらの日本の重要無形文化財と同様、「無形」の素晴らしい遺産があります。

2003年第32回ユネスコ総会でユネスコは、「無形文化遺産保護条約」を採択しました。

」というのは、それに基づいて登録される予定の世界的な価値のある無形の文化財のことをいいます。

対象となるのは、伝統工芸技術、文化空間、儀式、祭礼、劇、民族音楽、ダンスなどの芸能や、社会的習慣です。

1972年に有形の世界遺産については、採択された世界遺産条約である「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」でリストアップされていました。

しかし、口承文学や芸能などの無形の文化財はその枠組みのなかで保護することが難しいです。そのような理由から「無形文化遺産」として新たな枠組みが作られたのです。

次の2種類の世界無形遺産リストがあります

○「緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表」(危機リスト)
○「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表リスト)

具体的には、コロンビアの「バランキーヤのカーニバル」(儀式および祭礼)、イタリアの「シシリアの人形劇」(芸能)、エジプトの叙事詩「アル・シラー・アル・ヒラリア」(口承の伝統と表現)などがあります。

たとえば、アジアでは、大韓民国の「バンソリの詠唱」(芸能)、インドの「ラーマーヤナの伝統演劇」などがあります。

日本でも、2005年には「歌舞伎」(伝統芸能)、2003年に「人形浄瑠璃文楽」(芸能)、2001年に「能楽」(芸能)が、それぞれリストに掲載されました。

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世界遺産登録の功罪の例

への登録は、「世界遺産条約」(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づき,1972年のユネスコ総会で採択されました。

その後、登録されると、継承していくため将来にわたっての保護や管理が求められます。

このような景観や環境の保全の義務づけは、周辺地域の観光産業、遺産周辺の開発や、住民の生活に大きな影響をもたらします。さらにトラブルや摩擦を起こすことがあります。

たとえば、ドイツの「ケルン大聖堂」は、1996年に世界文化遺産に登録されました。ゴシック様式の大聖堂です。

ゴシック様式の建築物としては世界最大です。

しかし、周辺の高層建築物計画による景観破壊がユネスコの世界遺産登録後、問題となりました。

そのため2004年には危機遺産に指定されてしまいました。

大聖堂の周囲に高さ規制を敷くなど、近隣の高層ビル建設との摩擦からの努力がなされました。

2004年に、同様にドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」も、に登録されました。

ユネスコの世界遺産委員会により、ところがその後2006年には「危機にさらされている世界遺産」リストに登録されてました。そして世界遺産リストそのものからの除去される可能性もある、と警告を受けました。

理由は、交通渋滞の解消のために、エルベ渓谷を渡る橋の建設が計画されているから、というものでした。
その橋の建設により、一帯の文化的景観が損なわれてしまい、「顕著で普遍的な価値」という文化遺産としての要件が認められなくなったからです。

これらの2例は、世界遺産と周辺地域の開発との摩擦の例ですね。その他、周辺地域の観光産業や住民の生活への影響としては、日本でもあります。
白川郷・五箇山の合掌造り集落の例が挙げられます。

岐阜県・富山県の白川郷・五箇山の合掌造り集落は、登録後、観光客が激増しました。それにより観光産業は潤いました。しかし、これらの集落には現在も住民が生活しているのです。一部の観光客がその日常生活を覗き込むなどのトラブルが起きています。

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世界文化遺産としての「厳島神社」

広島県の厳島(宮島)にある、厳島神社は、神社です。1996年にユネスコに登録されました。日本全国に約500社ある厳島神社の総本社です。

は、宗像三女神を祀っています。

市杵島姫命は、三女神のひとりです。神仏習合時代に弁才天と習合したことから、厳島神社は、竹生島、江ノ島とともに日本三弁天のひとつとされています。

厳島神社があるのは、厳島(宮島)です。そこは「安芸の宮島」と呼ばれていて、宮城県の「松島」、京都府の「天橋立」と並び、日本三景の1つと呼ばれます。

安芸の宮島は平家納経で有名です。厳島神社の平舞台は、大阪住吉区の住吉大社の石舞台、同じく大阪天王寺の四天王寺の石舞台と共に、「日本三舞台」の1つにもなっています。

厳島神社は非常に台風の影響を受け易いです。これまでにも台風が来るたびに何らかの被害をこうむっています。最近では、2004年の台風18号で国宝附指定の「左楽房」が倒壊しました。さらに最近では、高潮の被害も報告されています。

厳島神社は、世界遺産の登録の基準として、基準1,2,4,6を満たしていると評価されました。
以下に登録の基準を説明します。
基準1:人類の創造的天才の傑作を表現しているもの。

基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、町並み計画、記念碑的芸術、建築、技術、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

基準4:人類の歴史上重要な時代を例証する、技術の集積、ある形式の建造物、建築物群、または景観の顕著な例。

基準6:顕著な普遍的な意義を有する出来事、芸術的、文学的作品または、現存する伝統、思想、信仰と、直接に、または、明白に関連するもの。

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世界危機遺産への新たな登録と解除

ユネスコのは、6年ごとに登録された後もその保全状況を報告していきます。

そして再審査を受ける必要があります。たとえば、ドイツのドレスデン・エルベ渓谷は、城と歴史ある村落で有名ですが、交通渋滞の解消のために橋の建設が計画されました。

しかし、世界遺産委員会は、橋が建設された場合、景観の広がりが分断されてしまうということで「危機遺産への登録」および、世界遺産リストそのものからの除去の可能性も警告しました。

橋の入札が停止されたことで、登録抹消されることはなくなりました。しかし現在も危機遺産リストに挙げられています。

「顕著で普遍的な価値」が危ぶまれると、このように世界遺産としての危機遺産リストへの登録をしたり、さらには世界遺産登録の抹消という措置がとられることになります。

その一方、いったん危機遺産に登録されたとしても、その後の努力で後世へ残されると判断された時には、危機指定を解除されることもあります。

第31回世界遺産委員会が2007年ニュージーランドで行われました。そこで、危機遺産に登録された物件は3件になります。また、危機指定を解除された物件は4件です。

危機遺産に登録された物件

○サマッラ考古都市(イラク 文化遺産)
イラクの政治的不安のため遺跡の多くの保護が危ぶまれている。
○ニオコロ・コバ国立公園(セネガル 自然遺産)
密猟とダム建設計画による危機に晒されている。ダムの建設計画地が登録地近くの上流であるため。

○ガラバゴス諸島(エクアドル 自然遺産)
観光開発の拡大、移住者の増加により外来種の移入が生じている。

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石見銀山遺跡とその文化的景観が世界文化遺産に登録

2007年第31回のユネスコ世界遺産会議で「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、に登録されました。

文化遺産の登録基準である、2、3、5、を満たすことが認められたのです:

基準2

ある文化圏において、または、ある期間を通じて、記念碑的芸術、都市計画、建築、技術、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

基準3

現存する、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠、または、消滅した文化的伝統、であること。

基準5

特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれていたり、ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落であること。または、土地利用の際立った例。

戦国時代後期から江戸時代前期にかけての日本最大の銀山である石見銀山は、、その鉱脈は現在の島根県に位置します。1969年に日本を代表する鉱山遺跡としてすでに国の指定の遺跡に登録されていました。

2001年、日本政府が「石見銀山遺跡とその文化的景観」を世界遺産の登録の前提となる暫定リストに掲載しました。

「自然と調和した文化的景観を形成した類を見ない鉱山で、東西文明交流に影響を与えた」ということでした。
しかし、審査にあたるICONOS(国際記念物遺跡会議)は、遺跡の「普遍的価値」について証拠不十分とし、登録の延期を勧告したのです。

しかしユネスコ政府代表が石見銀山の特徴である、「森林を伐採したり山を崩したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」を積極的に紹介したことから発しているようです。これは、「21世紀が必要としている環境への配慮」がすでに行われていたということで登録に至ったのです。

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tag : 石見銀山遺跡

世界文化遺産としての琉球王国グスク及びその関連遺跡群

」という言葉を聞いたことがありますか。

沖縄を観光すれば、かならず案内されるところだと思います。

2000年にユネスコのに「琉球及び関連遺跡群」が正式に登録されました。

「琉球及び関連遺跡群」というのは、グスクなどの琉球王国の史跡群を総称した名称です。

グスクというのは、沖縄県を中心に奄美諸島から八重山諸島にかけて多数存在している「古琉球(グスク)」時代の遺跡をいいます。漢字では「城」と書いてグスクと発音します。

、地域によって形態や呼び方に違いがあります。しかし、グスクのすべてが軍事拠点として使われていたわけではありません。

世界遺産(文化遺産)の登録基準(1〜6)のうち、「琉球及び関連遺跡群」は、基準の2、3、6を満たすとみなされて登録されることになりました。

基準2とは
ある期間を通じて、または、ある文化圏において、記念碑的芸術、建築、技術、町並み計画、景観デザインの発展に関して、人類の価値の重要な交流を示すものであること。

基準3とは
現存している、または、消滅した文化的伝統であり、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。

基準6とは
顕著な普遍的な意義を有する出来事であること。あるいは、現存する信仰、思想、伝統、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。

「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」の具体的なものは以下のものです:
●斎場御嶽
●識名園
●座喜味城跡
●玉陵
●勝連城跡
●園比屋武御嶽石門
●首里城跡
●中城城跡
●今帰仁城跡

沖縄を訪れた人はよくわかります。その美しい海辺や温暖な気候にほっと心を癒すことでしょう。それとともにその地が経てきた歴史に思いを馳せてみてはどうでしょうか。これまでと一味違った、奥深い旅となるのではないでしょうか。

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tag : 琉球及び関連遺跡群

世界自然遺産としての「屋久島」

は、九州大島半島の海上に位置している鹿児島県の島です。

1993年12月、屋久島は、ユネスコのに登録されました。

屋久島は、円形に近い5角形の形をしています。鹿児島県の島としては、奄美大島に次いで2番目大きさで、日本全土でも9番目に大きな島となっています。

島の周囲約132キロメートルです。大部分は花崗岩からなっています。

中央部には宮之浦岳など、1,000メートル級の山がそびえ立っていて、「洋上のアルプル」という呼び名があります。亜熱帯から亜寒帯に及んでいて、多様な植物相が見られます。

小花之江河、花之江河などの日本最南端の高層湿原が存在します。縄文杉をはじめとして、屋久杉の大木が自生しています。さらにガジュマル林もあります。

2005年、「屋久島永田浜」という名で島北西部の砂浜は、ラムサール条約にも登録されました。

このように屋久島には豊かで美しい自然が残されています。

自然遺産登録の基準の7、9を満たしていると認められての登録です。

基準7とは
ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもっていて、最高の自然現象であること。または、地域を含むもの。

基準9とは
淡水、沿岸、陸上、および、動植物群集と海洋生態系の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

覚えているでしょうか。屋久島は、NHK連続小説「まんてん」などにも登場していましたね。

また、宮之浦川支流の白谷雲水峡は屋久島北部を流れています。宮崎駿監督映画作品である「もののけ姫」の舞台のモデルのひとつにもなっています。

原生林に覆われていて巨岩が広がっています。これは屋久杉の密集地帯に移行する段階です。驚くことに、弥生杉は樹齢3000年を誇っています。

屋久島の豊かで、多様な自然環境のなかでのレジャーは楽しいでしょうね。カヤック・カヌー、登山や、沢登りなどの、さまざまなエコツアーを満喫してみるのもいいですね。

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世界自然遺産としての白神山地

は、秋田県と青森県にまたがっています。

1993年11月に白神山地は、ユネスコの(自然遺産)に登録されました。

姫路城や法隆寺地域の仏教建築物(以上、文化遺産)、屋久島(自然遺産)と共に、日本において最初に世界遺産として登録されました。白神山地は、人の手が加えられていないブナの原生林からなっている山地です。

世界遺産登録基準において、自然遺産基準9を満たしていると認められました。よって登録されることになりました。
基準9とは

淡水、沿岸、陸上、および、動植物群集の進化と海洋生態系と発達において、進行しつつある重要なものであること。
しかも生物学的、生態学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

白他の名勝地のような美しい自然や広大な景色から神山地が世界遺産に登録されたのではありません。

これまでブナというのは、シイタケ栽培ぐらいにしか利用価値がないようでした。しかも寿命も200年といわれ、短命です。他の樹木や生物の生存に対してそのため自然に放置されたブナは、重要な栄養源となることになります。

白神山地には、若木から大木、老木、さらには朽ち果てたものまでが手つかずで残されています。このような原生地区が世界的にも珍しいようです。このようなことから登録の理由となったのです。

また、白神山地は現在も隆起が進みつつあります。しかも地盤が弱いために林道を作っても崖崩れでふさがれてしまいます。

また冬季は雪に埋もれることもあって、人為の影響を拒む結果を招いたのでしょう。

白神山地全体の面積は13万haです。そのうちユネスコの世界遺産に登録されたのは、わずか、約1万7千haです。

その広大な面積のなかでも特に、林道などの整備がまったく行われていなかった中心地域が世界遺産に登録されたようです。さすがに、これらの地域は世界遺産登録以来、開発が止められています。

今後も整備の予定はありません。登録以前からあった登山道しかなく、禁猟域であり、また禁漁ともされています。

中央部の核心地域では世界遺産登録後、林道すらないことから、残念ですが遭難事故で死者も出ています。

自然遺産登録地区およびその周辺には、白神岳、津軽国定公園十二湖、津軽峠、暗門の滝、など、多くの見どころがあります。

しかし、世界遺産としての登録後、観光客のマナーの悪さが指摘されるなどの問題も生じています。
ですから観光客には、是非、マナーの遵守をお願いしたいものです。

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世界文化遺産としての「日光の社寺」

日光の社寺は、1999年12月のユネスコ世界遺産委員会で、として登録されました。文化遺産としての基準1,2,6を満たしているとされました:

基準1:人類の創造的才能を表現する傑作であること。
基準2:人類の歴史上重要な時代を例証している、技術の集積、建築様式、建築物群、または景観の優れた例。
基準6:顕著で普遍的な意義を有する出来事であること。現存する信仰、伝統、思想、または、芸術的、文学的作品と、直接に、あるいは、明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会では、考えている)。

日光の社寺とは、栃木県日光市に存在している寺院等の総称です。以下の遺跡を指しています:

○日光東照宮
○日光二荒山神社
○日光山輪王寺


103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」他に、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」 徳川家康のお墓などからなります。

日光東照宮は、日本全国の東照宮の総本社的存在です。江戸幕府の初代将軍徳川家康を神格化した、東照大権現を祀っています。日光東照宮で有名なのが「見ざる、言わざる、聞かざる」の3匹の猿です。

これは8枚の浮彫画面の一枚ですね。人間の平和な一生の過ごし方を示している教えです。その他、日光の彫像には、「眠り猫」があります。それは、奥社入口を護っています。「猫も寝るほどの平和」を示しています。

日光二荒山神社は、日光三山(太郎山、男山、女峯山)を含む日光連山8峰や華厳滝があります。いろは坂などを境内に含んでいて、その広さは3400ヘクタールといいます。これは伊勢神宮につぐ面積です。日光三山は、神体山です。神が鎮まる霊峰として古くから信仰されてきました。

日光山輪王寺は、天台宗の寺院です。奈良時代に創建されました。とても古い寺院です。徳川家康の庇護のもとで繁栄しました。その後、明治初年の神仏分離令で寺院と神社が分離されました。「日光の社寺」としてともに世界遺産登録された、日光二荒山神社と日光東照宮と共に、「二社一寺」と呼ばれています。

徳川家康をまつっている霊廟など、文化財、国宝を多く所有しています。

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tag : 日光の社寺

世界文化遺産としての姫路城

は、兵庫県姫路市にあるお城です。
姫路城は、世界遺産「文化遺産」に、1993年にユネスコに登録されました。その白漆喰の城壁の美しさから「白鷺城(はくろじょう)」と呼ばれています。国の特別史跡にもなっています。

この姫路城も含めて、「国宝四城」と呼ばれているものがあります。のこりの三つは、犬山城、彦根城、松本城といいます。

なかでもこの姫路城は、2006年には「日本の100名城」に選定されました。
「天下の名城」と呼ばれまていて、南北朝時代の築城といわれます。築城以来の姿を良く残しています。

現在、全国に12箇所だけ、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭が存在しています。

ただし、膨大な費用が戦前、戦後と天守の修理にはかけられてきました。1964年当事でも約10億円相当の金額になります。さらに2009年からの大修理がおこなわれる予定です。それにもさらに10億円以上かかると予想されています。

として登録されるには、文化遺産の登録基準の基準1、4を満たすことが求められました。

基準1:人類の創造的天才の傑作を表現するものであること。

基準4:人類の歴史上重要な時代を例証している。それを満たしている形式の技術の集積、建造物、建築物群、または    景観の顕著な例であること。

ICOMOSは、登録前の1992年9月と1993年4月に調査を行いました。そして、以下の点を優れていると評価しています。
●日本の木造建造物として最高のものであること。
●明治以前の封建制度の象徴であること。
●木造建築物として建物の容積と配置について絶妙にバランスが取られている。さらに、漆喰の城壁を持つ優れた美を もっていること。

登録地域は、中曲輪より内側となっております。さらにその周囲がバッファゾーンとして指定されています。また、ICOMOSは、さらに登録後も1993年8月に調査を行っています。

姫路城には、宮本武蔵の妖怪退治の伝承などが残っています。小説では、泉鏡花『天守物語』や吉川栄治『本武蔵』にも登場しています。またその美しさから、多くの映像作品(『水戸黄門』『暴れん坊将軍』など)でなんと江戸城などの代わりとして用いられています。

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文化遺産 広島県の「原爆ドーム」

1996年に広島県のは、世界文化遺産として登録されました。登録の基準というものがありますが、6を満たしていると評価されたっようです。

基準6:現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するものであること。顕著で普遍的な意義を有する出来事であること。(世界遺産委員会は、この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと考えているようです。)

1996年の世界遺産審査委員会で、ただし、原爆ドームの登録審議が行われたましたが、アメリカ合衆国は登録に強く反対しました。そして調査報告書の記述からある言葉をさくじょさせました。それは、「世界で初めて使用された核兵器」という文字を削除さたのです。

また、日本の戦争への反省不足を理由に中華人民共和国も、棄権に回りました。そんな経緯があります。原爆の惨禍を示すシンボルとして、原爆ドームは「負の遺産」に登録されています。

一方、当事の形を保ったままであり、破壊された現状を保存することがこの原爆ドームの建物の特徴です。

そのため、崩落や落下の危険性のある箇所は保存工事で補修しています。しかし、撤去されて定期的に作業が行われているとはいえ、保存にはまだまだ難しい問題があります。

日本では地震の多いのでとても危険が大きいのです。

また、周囲の開発による問題もおこっています。それは、周辺の景観が損なわれるというものです。そのため、もしかしたら、危機遺産に登録されてしまうのではないかという懸念もでてきています。。

原爆投下の目標となったとも言われる相生橋が架かっています。そしして、周辺には、広島平和記念公園が広がっています。原爆ドームは、もしかしたら、学生時代の修学旅行で訪れた方も多いかもしれませんね。『はだしのゲン』という中沢啓治の漫画があります。

それらの原爆の被爆体験を伝える作品と共に、戦中、戦後の激動の時代を伝えるものとして、有形の文化財としていつまでも守っていきたい文化遺産のひとつです。世界平和にもつながりますからね。

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負の世界遺産という言葉

というと「人類が共有すべき普遍的な価値をもつもの」として、という命題があります。

世界遺産」というのは、世界遺産リストに登録された遺跡や景観、および自然をいいます。

自然遺産にしろ、文化遺産にしろ、「すぐれた普遍的価値をもつ」ということが登録の条件です。

一方、「負の世界遺産」という言葉があります。

これらは、戦争や人類差別などの、人類が犯した罪を証明するものであること。また逆の意味で私たちに忘れてはならない教訓を伝えてくれています。これらの物件は、「負の世界遺産」として呼ばれています。そして、世界遺産に登録されています。

負の世界遺産の例として
●原爆ドーム(日本)・・・核兵器の悲惨さを伝える建物。広島原爆でかろうじて残った、元広島県産業奨励館。
●バーミヤン遺跡・・・タリバン政権によって破壊された遺跡。
●ゴレ島(セネガル)・・・奴隷貿易の拠点だった島。
●アウシュヴィッツ=ビルカナウ強制収容所・・・ナチス・ドイツがユダヤ人を虐殺した収容所。
●ロベン島(南アフリカ共和国)・・・人種隔離政策に反対された人たちが収容されました。マンデラ大統領が幽閉された島。
●トリニダード(キューバ)・・・ロス・インヘニオス渓谷と共に1988年に世界文化遺産に登録。

負の世界遺産は、人類が犯した悲惨な出来事を人びとの記憶にとどめる目的があります。そして、二度とその過ちを繰り化さないようにするために登録されたのです。

ただし、これらの他にも、鉱山や工場の遺構など、負の遺産と呼べるものは多数存在します。しかし、その定義は、はっきりしていません。

この日本にも原爆ドームが存在しています。

世界遺産をめぐる活動の中心にユネスコがあります。そのユネスコ憲章の前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とあります。

戦争の悲劇を繰り返さない、というユネスコ設立の理念を考えたときに、教育や文化の振興を通じて、日本の原爆ドームは、不燃的な負の価値を有するものであることは確かであるでしょう。

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危機遺産リストへの記載とその後の意味

もっとも「顕著で普遍的な価値」をもつと認められ、世界遺産委員会によって認定されたものが世界遺産リストに登録されます。

しかし、に登録されたもののその「顕著で普遍的な価値」の保持が危ぶまれるとしたらどうなるでしょうか。そうなれば「危機にさらされている遺産(危機遺産)」のリストに記載されることになります。

に登録されたとなると、世界遺産基金からの資金支援を受けることができ、国際的な支援を受けることが可能となります。

政情不安や財政難に苦しむ国家にとってはありがたいことです。危機遺産リストへの登録は大きな意味を持つことになります。また、危機遺産リストに登録されたことによって、近隣の開発に歯止めをかける圧力となることもあります。

文化遺産

●「潜在的危機」
・チャン・チャン遺跡地帯(ペルー)・・・建材である日干し煉瓦の風化が進行。
・ドレスデン・エルベ渓谷・・・橋の建設計画が持ち上がり、世界遺産リストからの抹消が継続審議されてい る。
・ドゥブロヴニク旧市街(クロアチア)・・・旧ユーゴスラビア紛争の影響。

●「決定的危機」
・バーミヤンの大仏・・・ターリバーンにより破壊。
・フィリピン・コルディリェーラ・・・棚田群後継者不足や品種改良の弊害など多面的要因によって二千年来 の景観が崩壊しつつある。
・古都ザビード(イエメン)・・・コンクリート建築の増加によって伝統的な景観が失われつつある。
・ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)・・・湿気により岩塩のモニュメント類が劣化。

自然遺産

●「潜在的危機」

・マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園(中央アフリカ)・・・密猟が横行し、公園スタッフの殺害 なども起きた。
・ニンバ山厳正自然保護区(ギニア/コートジボワール)・・・鉱山開発が環境破壊につながっている。
・アイル・テネレ自然保護区(ニジェール)・・・トゥアレグが起こした内戦に脅かされた。

●「決定的危機」
・ヴィルンガ国立公園(コンゴ民主共和国)・・・ルワンダ内戦によって難民の流入が深刻化。
・ガランバ国立公園(コンゴ民主共和国)・・・キタシロサイが激減。
・スレバルナ自然保護区(ブルガリア)・・・農薬の汚染が深刻化し、世界遺産登録抹消も検討。

tag : 世界遺産 文化遺産 世界遺産リスト

紀伊山地の霊場と参詣道

として,「紀伊山地の霊場と参詣道」は、2004年にユネスコの世界遺産(文化遺産遺産)に登録されました。
これは、三重県、奈良県、和歌山県にまたがっている、寺院や参詣道全体を指します。

高野山(金剛峰寺など)、熊野(熊野三山、那智大滝など)、吉野山・大峯山、および参詣道(熊野古道)などの遺跡があります。

ユネスコの世界文化遺産の登録基準、2,3,4,6、を満たすと認められました。

基準2について
 ある文化圏において、または、ある期間を通じて、記念碑的芸術、景観デザイン建築、技術都市計画の発展に関し、 人類の価値における重要な交流を示すものとする。

・紀伊山地の文化的景観を形成する記念碑と遺跡からなり神道と仏教の融合である。

・宗教文化の東アジアにおけると発展を例証している。

基準3について
 現存している、あるいは、消滅した文化的伝統があり、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠があるものとする。
・紀伊山地の神社と仏教寺院は、その関連の宗教儀式も含めています。1000年以上にもわたる日本の宗教文化の発展の優れた証拠となっている。

基準4について
人類における歴史上重要な時代を例証している、建築物群、技術の集積、建築様式であること。または、景観の優れた例であること。
・紀伊山地は、神社・寺院建築の形式創造の素地となっていて、当地域以外の日本の寺院・神社建築に重要な影響を与 えてきた。

基準6について
 顕著で普遍的な意義を有する出来事があること。現存する伝統、信仰、思想、または、文学的作品、芸術的、と直接に、または、明白に関連するものであること(世界遺産委員会では、この基準は、他の基準とともに組み合わせて用いるのが望ましいと考えている)。
・紀伊山地の森林の景観と遺跡では、聖山の伝統を過去1200年以上にわたって反映している。

このようにその「顕著で普遍的な価値」を認められて、その保全に向けた努力がなされてきています。がその一方では、さまざまな問題も起きてきています。

他の世界遺産と同様に問題がでてきているようです。紀伊山地一帯でも、観光地化の影響による遺産本体およびその周辺の損壊が著しいという問題が生じています。

また、遺産に登録されることによって、地権者が本来の職業である林業ができなくなってしまったそうです。生活ができないと抗議をしているという問題もあります。さらに、古道の整備がなかなかできなかったり,風力発電による眺望への影響などがでてきているので、開発と保全との摩擦や矛盾がが起こっているようです。難しい問題ではあるけれど、将来の展望とともに真剣に話し合って対処していかなければいけないでしょうね

tag : 世界遺産

世界遺産としての白川郷・五箇山の合掌造り集落地帯

岐阜県の白川郷と富山県の五箇山にわたる飛鳥地方では,1995年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に白川郷・五箇山の合掌造り集落は、登録されました。

養蚕のために屋根裏に棚を設置したのが始まりといわれているのが合掌造りだといいます。なんと,時代は江戸時代にまでさかのぼるようですね。

白川郷と五箇山の集落地帯は、日本でも有数の豪雪地帯です。そのため雪下ろしの作業を軽減すると共に、屋根裏の床面積を拡大するために、急な角度をもつ茅葺屋根となったといわれています。

南北から吹く強風が屋根に当たる面積を少なくするために、家屋が東西を向いているのも特徴的であります。集落は南北に細長い谷に位置しています。

文化遺産の登録基準には、4,6を満たしていると認定されました:

4,6といわれてもわかりませんよね。説明すると

基準4:人類の歴史上重要な時代を例証している,技術の集積,建築物群,ある形式の建造物または,景観の顕著な例    であること。

基準6:特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状況にある場合における、土地利用の顕著な例で,ある文化    (または、複数の文化)を代表する伝統的集落のこと。

白川郷・五箇山の合掌造りが現在まで残った理由があります。そのひとつは、この地域が豪雪地帯であったので,周囲との交通路整備がとくに遅れたたことがあります。

地域住民が連携形式を組み、合掌造りを守るために補修や茅葺の葺き替えを行ってきたことも貢献しています。
これを「結(ゆい)」といっています。

しかし、結の活動を維持していくのは難しくなりつつあります。なぜなら,この地域の過疎化や住民の高齢化がすすんでいるからです。

歴史遺産の保全と観光開発、地域住民との軋轢など、世界遺産をめぐる典型的な問題がここでもみられるようになりました。

どういうことかというと,世界遺産への登録後、有名になりました。そうすると観光客がこれまでよりも激増しました。それにより、実際にここで生活している方々のプライバシーが損なわれるようになりました。また,様々な摩擦が起きています。

さらに、2007年度の東海北陸自動車道の開通など、開発の波は押し寄せています。

tag : 世界遺産 文化遺産

世界遺産ブーム日本の世界遺産登録運動の盛り上がり

現在、日本でに登録されているのは,いくつぐらいあると思いますか。それは,全部で14件にもなります。そのうち、自然遺産は3件になり、文化遺産は11件です。他の国々と比べてもこの数は,結構多い数ではないでしょうか。

第31回ユネスコ世界遺産会議(2007年のニュージーラン)で,島根県「石見銀山遺跡とその文化的背景」が文化遺産に登録されました。石見銀山に続け! とばかりに、日本各地でますます世界遺産登録運動が盛り上がりをみせています。

日本が暫定リストに挙げているのはこれまでに次の8件です。
●複合遺産・・・なし

●自然遺産・・・小笠原諸島

●文化遺産
 ・古都鎌倉の寺院・神社ほか
 ・彦根城
 ・平泉の文化遺産
 ・富岡製糸場と絹産業遺産群
 ・長崎の教会群とキリスト教関連遺産
 ・飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群
 ・富士山
 ・国立西洋美術館本館

ところが、現在日本全国にわたり、世界遺産登録へ向け熱いキャンペーンを繰り広げています。さらに多くが暫定リストへ、可能性が高いものから少々難がありそうなものまでさまざまです。たとえば可能性が高いのは、まず、北海道の「クリスキー自然保護区と国後の自然遺産」です。

なんとロシアも登録を検討中です。IUCNもその自然の価値をたかく評価しています。
さらに北海道では、「函館要塞」,霧で有名な「摩周湖」などをあげています。

関東地方では、栃木県の「足尾銅山」があります。2007年ニュージーランドでの第31回ユネスコ世界遺産会議で島根県の「石見銀山遺跡とその文化的景観」が文化遺産に登録されました。それに続いて、この栃木県の足尾銅山や、新潟県の佐渡銀山なども運動中であります。

また、山形の「出羽三山と最上川が織りなす文化的景観」は文化庁の第1回暫定リスト公募への応募してから審査をこれまでも継続中であります。

また、秋田,岩手,青森,北海道、でそれまで別々に運動をしていた「道南・北東北の縄文遺跡」も一括して運動を展開して,可能性を高めています。

その他、「善光寺」、「立山・黒部」、「天橋立」、大阪の「太陽の塔」「鳴門海峡」「四国八十八所霊場と遍路道」「四万十川」など、運動を展開中です。

また、無形文化遺産としても岐阜県「長良川鵜飼はもっか運動中です。

このようにしてみると、その地域の方々がどれほどその物件を大切な遺産としているかがわかります。そして遺産を保持していこうとしているかが、よくわかりますね。

これらの多くの遺産からも日本にはこんなにたくさんの魅力があるのだなということがわかります。また,ある意味感動もしますよね

tag : 世界遺産

世界遺産劇場のアートプロジェクト

と言う言葉を聞いたことがありますか。
いま日本で実際にユネスコの世界遺産に登録されている数は、14箇所にもおよびます。そのうちわけは、文化遺産が11箇所で自然遺産が3箇所になります。「世界遺産劇場」というのは、その日本全国の世界遺産を舞台にして、劇場空間を設定するというものです。そして、わが国を代表するアーティストらがパフォーミングを繰り広げるのです。

ユネスコの運動の普及と啓発を目指す活動のひとつで、より世界遺産をできるだけ多くの人びとに理解していただこうというのです。

ユネスコは1972年に「世界遺産条約」を採択しました。次の世代へ貴重な文化遺産を世界的な協力によって受け継いでいくためです。その後、「無形文化遺産の保護に関する条約」というものを2003年にを採択しました。有形の遺産だけをまもるのではなく、広く無形の強調文文化遺産も後世に伝えていくためのものです。

日本では、今年誕生60年を迎える、「民間ユネスコ協会」という団体があります。そこが中心となり、ユネスコ創立60周年を記念しプロジェクトをおこなっています。それは、2006年5月、奈良・東大寺大仏殿から始まって、2008年までの3年間に「世界遺産劇場」のアートプロジェクトを実施していくというものです。

無形・有形の文化遺産に広く焦点をあてていこうというものです。世界遺産のある地域の人びとがその文化遺産を資源にして活動することで、地域の風土にちなんだ個性と誇りを創造していこうという企画です。

狂言の野村万作らの出演で、2006年に、奈良・東大寺で世界遺産劇場が会されました。それを皮切りに、厳島神社、下賀神社で「世界遺産劇場」と題した、伝統芸能、舞台芸術、コンサートが実施されました。

2007年度は、日光の社寺、熊野古道(紀伊山地の霊場と参詣道)、姫路城での公演が予定されています。
日本を代表するトップアーティストが世界遺産の姫路城でどのようなアートを繰り広げるのでしうか、森山直太朗と今井美樹を迎えてのコンサートがそれです。
第6回目にあたる姫路城での公演は、2007年11月2日に予定されています。
歴史と現在が溶け合う空間、時間がそこに出現します。是非、覗いてみたくなりますね。

tag : 世界遺産

日本の世界遺産と暫定リスト

世界遺産の旅行というものをしみてみたいです。
今度のお休みにはどこに行こうか?
南は沖縄から北は北海道からまで、日本にはたくさんのがありますね。事前にちょっと知識を得てから出かけてみるといいですよ。その知識によって新たな日本の魅力が見えてくるかもしれません。これから日本の世界遺産めぐりを是非したいものですね。

2007年現在、ユネスコの世界遺産に登録されている、日本国内の文化・自然遺産は、いくつあるとおもいますか。それは,14もあります。文化遺産が11で自然遺産が3のうちわけになります。複合遺産はありませんね。
以下にその名称を掲載しておきます。

●自然遺産
・知床(2005年7月)・・・北海道
・白神山地(1993年12月)・・・青森・秋田
・屋久島(1993年12月)・・・鹿児島

●文化遺産
・石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年6月)・・・島根
・紀伊山地の霊場と参詣道(2004年7月)
・琉球王国のグスク及び関連遺跡群(2000年12月)・・・沖縄
・日光の社寺(1999年12月)・・・栃木
・古都奈良の文化財(1998年12月)・・・奈良
・原爆ドーム(1996年12月)・・・広島
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年12月)・・・岐阜・富山
・古都京都の文化財(1994年12月)・・・京都
・姫路城(1993年12月)・・・兵庫
・法隆寺地域の仏教遺跡(1993年12月)・・・奈良

その他、日本政府は、登録の前提となる暫定リストに次の8箇所を挙げています。2007年現在、文化遺産候補が7件、自然遺産候補が1件です。これらの価値が認められると、世界遺産として登録されることになります。

●文化遺産候補
・国立西洋美術館本館(2007年9月)
・富士山(2007年1月)
・飛鳥・藤原の宮群とその関連遺跡群(2007年1月)
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産(2007年1月)

・富岡製糸場と絹産業遺跡群(2007年1月)
・平泉の文化遺産(2001年6月)
・彦根城(1995年1月)
・鎌倉の社寺や構造物(1995年1月)

●自然遺産
・小笠原諸島(2007年1月)
●複合遺産
なし

theme : 世界遺産・遺跡・名所
genre : 旅行

tag : 文化遺産

世界自然遺産に登録される厳しい前提

ユネスコの「」に登録されるためには厳しい前提があります。「顕著で普遍的な価値」をもつことがまず大前提ですね。その他、以下の世界遺産登録基準を少なくとも1つは満たしていると判断されることが必要です。

世界自然遺産の登録基準(文化遺産の基準が1〜6)

7.ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもっていることが左右線ですね。最高の自然現象、または、地域を含  むものであるこ と。

8.地球の歴史上でも主要な段階を示していて顕著な見本であることです。これには、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性や生物の記録、などが含まれます。

9.、海洋生態系と動植物群集の進化と陸上、淡水、沿岸の発達のなかで、進行しつつある重要な生態学的、生物学的  プロセスを示している顕著な見本であるもの。

10.生物多様性の本来的保全のうえからも、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには、科学上、または、保全上の観点から考慮しています。さらに,すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれますね。

各国がそれぞれ暫定リストに掲載します。そして提出した地域を、ユネスコ世界遺産センターの評価依頼を受けて調査します。自然遺産候補の場合は、国際自然保護連合(IUCN)が現地調査をし、報告します。日本では、文化遺産候補は文化庁が担当します。自然遺産候補は環境省と林野庁が主に担当することになっています。

日本で世界自然遺産に登録されているのは、2007年現在で、「屋久島」」、「白神山地」「知床」、の3つです。さらに「小笠原諸島」は現在暫定リストに挙げられている自然遺産候補です。日本は,一つの国で多くの登録がありますね。

たとえば、知床の場合は自然遺産の登録基準の9と10を満たしていると判断されました。また、白神山地は基準9に合致しています。屋久島は7と9を満たしていると認められました。それぞれの条件を満たして世界自然遺産に登録されたのです。


tag : 世界自然遺産

世界文化遺産の登録基準は何

世界遺産に登録されるのは,厳しい条件がたくさんあります。
世界遺産の登録には、一つの大前提があるようです。
それは、「顕著で普遍的な価値」をもつということです。さらに、世界文化遺産、世界自然遺産それぞれに一定の基準が設けられています。少なくともそれらのうちの1つを満たしている、と判断される必要があります。

世界文化遺産の登録基準として

1.傑作で人類の創造的才能を表現するものであること
2.ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術であること。都市計画、景観デ    ザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すものであること。
3.いま現存している、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠にな    ること。
4.人類の歴史上重要な時代を例証している技術の集積、建築物群、建築様式、または景観の優れた例であること。
5.特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれているもの。ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的    集落であること。または、土地利用の際立った例であること。

6.普遍的な意義を有する出来事で顕著であり、現存する伝統、信仰、思想、または、文学的作品、芸術的と、直接   に、または、明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考  えています)。

たとえば、日本の世界文化遺産のひとつである、「法隆寺地域の仏教建築物」で考えてみることにしましょう。その場合、上記の基準の何番がみたされているのでしょう。「法隆寺地域の仏教建築物」は,1、2、4.6の基準を満たしていることが認められています。

また、「原爆ドーム」の場合は、6の基準を満たしています。「紀伊山地の霊場と参詣道」については基準の2、3、4、6を満たしています。このようにそれぞれが登録されました。

一方、富士山の場合、2007年に暫定リストに記載されました。1990年代初めからユネスコ世界遺産への登録運動が行われてきました。当初は、世界自然遺産への登録を求める方向でした。しかし,環境整備が整わず、現在はその歴史的背景から文化遺産への登録を求めています。

今後、国際記念物遺跡会議による調査が行われることになっています。富士山に関しては今後が楽しみですね。ぜひ登録していただきたいです。


tag : 世界文化遺産

世界遺産検定があります

世界遺産というものをみたこたことがりますか。
世界遺産は、人類が誇ることのできる共通の財産ですね。その世界遺産について豊かな知識と理解を深めるこは大切ですね。我々は世界遺産から多くのことを学ぶことができます。さらに、その知識を生かして世界遺産の啓発と保全活動に協力していくことができれば、とてもいいです。これって素晴らしいことですよね。
「世界遺産検定」(正式名称:世界遺産学検定)というものは、世界遺産の素晴らしさ一人でも多くの人に伝えテイク目的があります。さらにその輪を広げていくための、世界遺産検定実行委員会(NPO法人世界遺産アカデミー)が実施する検定だということです。

世界遺産について深い知識をもっていたら、旅をするのも楽しくなります。さらに、その知識の理解度や習熟度を評価します。そえによって総合的に測ることができれば、学習の励みにもなるのではないでしょうか。

「世界遺産検定」の検定料が発生します。その一部は、世界遺産アカデミーを通じて、世界遺産保護活動のためにユネスコ世界遺産センターの「世界遺産基金」へ寄付されます。ですからから、「世界遺産検定」を受験することで世界遺産の保護に参加することにもなります。自分が世界遺産の保全に貢献することになりますね。

それぞれの出題範囲は以下のとおりですよ。検定は初級、中級、上級の3つに分かれています。

●上級
*中級の「プラチナ」を取得された方のみが受験可能です。上級は「マイスター」と呼ばれます。具体的なプレゼンテーション方式の検定になります。取得者は世界遺産アカデミー・オープンカレッジ専任講師ならびに、世界遺産アカデミー企画・監修のフィールド・トリップのコーディネーターとして登録されます。

●中級
全5科目のなかかれら選択することになります。初級の「シルバー」を取得された方のみが受験可能です。
・アフリカ
・北米・中米・南米
・ヨーロッパ(東・西・南・北・中央)
・東アジア(日本・中国・韓国・ロシア・NIS諸国・オセアニア)

*境界エリアにある世界遺産に関するは、エリアをまたいで出題される場合もあります。また、今後、登録状況などによりエリア区分の見直しがある場合もあります。
中級は、さらに「プラチナ」と「ゴールド」にわかれています。ゴールドは、80パーセントの正解率で認定、プラチナはゴールドを2科目取得された方が認定されます。

●初級
世界遺産の基礎的知識をみます。日本の世界遺産、世界の主要な世界遺産についての問題です。
*公式テキストブック第1巻〜第3巻のなかから80パーセントを出題することになっています。。
初級は、更に「ブロンズ」「シルバー」にわかれています。同一問題で60パーセント以上の正解率がブロンズ、80パーセントの正解率でシルバーとそれぞれ認定されます。

tag : 世界遺産

世界遺産リストに登録されるまで

世界遺産として登録されるのはどういう手順があるのでしょうか。
どうしたら世界遺産に認められるのでしょうか。そして登録されるのでしょうか?

ここでは、世界遺産リストに登録されるまでの大きな流れを追ってみることにしますね。

1.登録を求める地域の担当政府機関が候補地を推薦し、「暫定リスト」(*1)お提出します。
2.ユネスコ世界遺産センターが評価を依頼します。

●文化遺産候補については、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が現地調査をし、報告します。

●自然遺産候補については、国際自然保護連合(IUCN)が現地調査をし、報告します。

3.評価を受け、ユネスコ世界遺産センターが登録推薦を判定します。
4.世界遺産委員会で最終的な審議が行われ、認められれば正式登録となります。

「顕著で普遍的な価値」をもつということが登録に必要な要件です。自然遺産、文化遺産ともに登録の基準が定められています。少なくともその1つは満たしていると判断されることが必要のようです。さらに、登録後に義務が発生します。

それは、将来にわたって継承していくための、保護管理が求められることですね。世界遺産への登録した後に、保全状況が6年ごとに報告されることになっています。そして世界遺産委員会でさらに再審査を受ける必要があるようです。

(*1)「暫定リスト」というのは、ユネスコ世界遺産センターに世界遺産の登録の前に各国が提出する   リストのことです。世界遺産委員会は、条約締結各国に次の点を求めています。

1.その遺産のもつ「顕著で普遍的な価値」の厳格な吟味をおこなう。
2.適正な保全活動の実地をおこなう。

文化遺産候補については、日本では、文化庁が担当します。そして自然遺産候補は、環境庁、林野庁が主に担当します。さらにこれに文部科学省が加わることになります。
つぎに国土交通省などで構成される世界遺産条約関係省連絡会議で推薦物件が決定されることになります。

そしてこれが暫定リストとして作成されます。それを外務省を通じてユネスコに提出されるのです。


tag : ユネスコ世界遺産センター

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